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「郷土料理」という言葉の難しさ。ちょっとまじめなお話。

2015-05-10
カラブリア州でお料理教室を開催しています。おかげ様でこの1年ちょっとの間にたくさんのお問い合わせをいただき、当初の想像以上の回数のレッスンを開催してきました。レッスンに参加いただいた皆様。ありがとうございます!
カラブリア州の「食」とそれを取り巻く環境からカラブリア州を知っていただきたい、という私の考えに共感してくれた、小さな村や町のマンマ・パパが教室の先生です。
DSC_3513.jpg

ところで、「なんで郷土料理教室って言わないの?」というお問い合わせを多くいただくので、今回はそのあたりのご説明を。
ちょっと長くなってしまったので、ご興味のある方だけどうぞ。
La Terra del Soleで教室開催をお願いしているマンマ・パパ中にはプロとして専門的な教育を受けた人もいますが・・基本的にお料理が好き、お料理上手と地元で評判の方達です。
お料理教室はイタリア語で進むので・・私がすべてのレッスンを責任を持って通訳・ご案内していますが、この体験の中で特に痛感しているのが「郷土料理」の幅の広さ。「郷土料理」という言葉が持つ便利さの裏にある危険です。

カラブリア州は過去他民族・多国家から侵略&占領を受け続けた地域で、独立国家だったことは一度もありません。(どんな地域だ 笑)
さらに、占領を受けていた期間、カラブリア州全域が同じ占領者に統治されていた、というわけでもありません。北側は○○の影響を受けていたけれど、南側は△△の影響を受けていた、なんて時代が往々にしてありました。
なので、「カラブリア州郷土料理」といっても『バリエーション』の一言では片付けられないほどの幅があります。これが逆にカラブリア州の多様性にもつながっていて、これはこれで素晴らしいことなんですが・・

La Terra del Soleで提供しているのは、たとえば「カラブリア州郷土料理とされているレシピの中の、コゼンツァ県バージョンの、○○さん家に伝わる家庭料理レシピ」というのが正しいのではないか、と考えています。(実際、レッスン中にそのようにお伝えしています)
なので、La Terra del Soleでは「カラブリアで料理教室」としてHP上などでご案内しているんです。
カラブリア州郷土料理!と大々的に宣伝したら反響も大きそうだし、「郷土料理教室」ってなんか響きもいいんですけどね(笑。

実は・・La Terra del Soleでお願いしている先生達の中で、「私は郷土料理が得意なの!」というマンマ・パパは一人もいません。
よくよく話を聞いてみると、先生をお願いしているすべての方達がカラブリア州の郷土料理のバリエーションの豊富さ、場合によっては同じ料理に見えないほど異なりながらも同じく「カラブリア郷土料理の○○」と同じ名前で呼ばれてしまっている不可思議さに疑問を持っていて、ご自身のレシピは「カラブリア州郷土料理を基にした私のレシピ」という扱いのようです。
この点、私自身も非常に謙虚にならねばならないと自戒をこめて書いていますが・・カラブリア州に、州独自の郷土料理なんて存在しないように思います。

たとえば、かの有名な(?)フシッリ(Fussili。地域によってはマッケローニとも)。
コゼンツァ県の一部では粉+水だけで生地を作りますが、同じコゼンツァ県内には+卵な生地を作る村も存在しています。
使う道具はコゼンツァ市では乾燥させた木の枝を使うのが伝統(最近は鉄の棒を使います)とされていて、デキル主婦は木を削ってMy棒を作ります。木も何でもよいわけじゃないんですが・・語りだすと明日になっちゃうので詳細は省略します(笑
ところがちょーっとだけ山間部方面に行くと、かなり昔から鉄の棒を使っていたりして。出来上がったパスタの形状・乾燥方法などもかなりな違いがあるんです。これ、同じ県内で、ですよ?
カラブリア全体を見渡すと、名前も村ごとに変わるんじゃないかって程あるし、すでにフシッリのバリエーションじゃ済まないような形状になっちゃってたりします。でも、その村ではこのパスタが「郷土料理」なんです。
でも、カラブリア州の郷土料理じゃない。この村の郷土料理です。ココを正確にお伝えしたい、そう思っています。

恐ろしいのは、この一部で「普通」として作られているレシピをもって「これがカラブリア郷土料理ですから!」と思ってしまう傲慢にあると思います。
ありがちなのが、ある町のある料理を知ってこれが州全体で共通レシピかのような錯覚を持ってしまうことだったり、このレシピが「The・元祖!」と思い込んでしまったりすること。
イタリア人って家族愛あふれる人が多いので、我が家のレシピが世界最高峰だと考えている人が多いんですが、世界最高峰かどうかは別として「カラブリア州の」郷土料理としてみた時に、郷土料理という言葉からイメージされる内容とレシピ自身が持つ特徴に整合性が無いように感じます。え?もしかしてこー感じるのは私だけ?
郷土料理というは、州単位じゃなくもっと小さな村ぐらいの規模で捉えたほうがしっくりくるし、正しいと。そう感じています。

なので、La Terra del SoleではHP上で「カラブリア州でお料理レッスン」として募集していますし、今後もこの名前は変わりません。
幸いお願いしているマンマ・パパ達も「カラブリア州の郷土料理? うーん。この地域の郷土料理の1つのレシピだけどね。。」と言ってくれています。みなさん謙虚だわ(笑。正直な話、この点でお互いが同調できたのは非常に驚きでしたし嬉しいことでもありました。(イタリア人の気質を知っている方ならご理解いただけるかと 笑)

「このレシピはこの村に代々伝わっているもので・・」と地域限定レシピであることを強調している人が多いのは、カラブリアという大きな括りよりも「この村」という括りにこだわりたい、小さな集合体で代々暮らしてきた人たちの誇りもあるのかと肌で感じる今日この頃。
カラブリア大好きな私にとっては、とても嬉しいことなんですよ、これ。
ま、そんなわけで。La Terra del Soleはこれからも「カラブリア州郷土料理」という大きな括りでの言葉は多用しない様にする予定です。郷土料理ファンのみなさん、ごめんなさい。
私が責任を持ってみなさんにご提供できるのは、カラブリア州のある地域の郷土料理として世代を超えて大切に継がれているレシピの数々です。
こんなピンポイントな料理教室ですが、よかったら体験に来てみてくださいね♪

なんだか長くなってしまいましたが・・今後も驕ることなくカラブリアの魅力をお伝えできたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

お料理教室の情報はこちらから


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