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失われつつある「技」が生きる郷土菓子・モスタチョッリ(Mostaccioli)

2015-09-22
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↑記念すべき(?)私作のモスタチョッリ1号♪ ブログ内はすべて私作の物です。

地味な郷土菓子(笑)が多いカラブリア州。
耕作に適した土地が少なく伝統的に「貧しい」州だっため、高価な砂糖よりも身近な蜂蜜を使ったお菓子が多いのも特徴です。
そんなカラブリア州で、主に冬から春にかけて特別な日に作られるのが焼き菓子・モスタチョッリ(Mostaccioli calabresi)。 (バリエーションの豊かさには自信のあるカラブリアなので、呼び名に地域差があります)

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ものすごく細かい細工を施すカラブリアらしからぬ(←失礼)お菓子です。
飾ることもできる大切な日のお菓子として「超」が付くほど重要視している家庭もけっこうあって、「花嫁修業の一環として教室みたいな場所に通ったよー」と言う80代以上のおばーちゃんが結構います。
田舎に多いかな。ずいぶん小さいうちから通った人も多いみたい。山村住まいの私のパスタの師匠は6歳ぐらいから友人たちと一緒に通ったそうです。

パスタを○種類打てない娘(村によってだいぶ数が変わるんですが、それでも5種類以上だったような)、モスタチョッリを作れない娘はお嫁さんになれない、ぐらいの勢いだった時期もあったそうで、当時は女性の必須技能と考えられていた場所もあったとか。現代に生まれてよかった。。。

昭和な日本の家庭で繰り広げられていた(?)かもしれない「女の子ならこのぐらい出来ないとお嫁の貰い手がないわよ!!」みたいな事がカラブリア州でも言われていたのかなーと思うと感慨深いもんがあるわー(笑

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作り方はシンプルで、土台を造ったら練った生地をひも状に伸ばし装飾し、オーブンで焼き上げます。昔はもちろん薪を使う火加減が難しい窯。
生地を練るのがすごーく重労働なのと、いろいろ決まりごとのある装飾方法を覚えるのがとにかく大変だったらしいです。

ちなみに、何度も言うけれど写真はすべて私が師匠と仰ぐ山村のおばーちゃん監督の下で私が試作した物です。
「パスタはできるようになったから、それじゃ今度はモスタチョッリね」と言われたんですが・・パスタの比じゃなく難しいんですけど!! これが図工が苦手な私の限界。精一杯です(涙。
師匠本気のモスタチョッリは彫刻品か??ってぐらいアートしていて凄いんですが・・ここ数年、ご本人の体調が優れないので「本物」の写真が無いのが残念です。。

師匠は6歳ぐらいから近所の友人たちとお教室に通わせられたそう。最近はそんなお教室もないし、そもそも作るのが大変なこんなお菓子は「買う」ものであって「作る」もんじゃないっていう認識のカラブリア人も多いんです。
私の師匠、今では数少ない「モスタチョッリの装飾方法を知っている人」になってしまい、手首を手術したり白内障が進んじゃったりしてモスタチョッリ作りどころじゃないんだけど・・技法を少しでも伝えたいと、調子のよいときは電話をくれます。図工が苦手な弟子ですいません。
「Eri、今日はモスタチョッリするわよー」ってTELがあったら・・そりゃ仕事置いてすっ飛んでいくよね(笑

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↑こちらモスタチョッリ2号。1号、2号を作るまでに何回かレッスンを経験。完成品にもいろいろダメ出しをくらいましたが・・よい経験だった♪

だいぶ前から大きめな街ではモスタチョッリを自宅で作る文化は消えかかっていて、購入するのが普通。ちなみにコゼンツァ(Cosenza)市では主に街の守護聖人の日(祝日)を祝うお祭り期間に露天で購入することが出来ます。

大変日持ちのするお菓子なので、小さな村などでは冬の間にまとめて作っておいて、お祭りの日や特別な日の食卓に登場させる習慣がまだ生きていて、私の師匠も痛む手首をだましだまし重労働な生地作りをしています。最近は白内障も進行していて装飾するのも大変だけど、家族の為に何個も作っているとか。

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何かの機会に高齢な女性からこーんな袋に入ったモスタチョッリを受け取る機会があったなら。
失われつつある「カラブリアの家庭の味」なんだなーと大切に受け取ってください。
日持ちするので、ちょこちょこ砕きながら食べるとGood。お茶うけにもちょうどよいカンジかなーと思います♪
素朴なやさしい味で、私は大好きです♡ いつか、師匠の「OK」がもらえるモスタチョッリを作れるようになるといいな~

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(画像はLa Pettegolaよりお借りしました)

ちなみにこちら、Mostaccioliで検索すると出てくるお菓子。地元ではMustacciuoli(ムスタチョッリ)と呼ばれるカンパーニア州の郷土菓子でカラブリアでは'Nzuddhaと呼ばれることも。
さらにカラブリアの郷土菓子・ススメッリ(Susumelli)も似てるけど、すべて似て非なるものなり。
Mostaccioliとはまったく違うお菓子なんですが混同する人が意外と多いんで・・間違えないでね♪

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