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カラブリア州の陶器の町・スクイラーチェ(Squillace)

2015-11-10
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『カラブリア州の陶器の町』といったらスクイラーチェ(Squillace)。
この村で作られた陶器のみが陶器のDOC(denominazione di origine "ceramica artistica e tradizionale di Squillace)を得られ、イタリアだけでなく世界各地の美術館で展示されている陶器とあって、陶器好きの方に人気の場所。(スクイラーチェ製陶器が展示してある各国の美術館情報は一番最後に列記しました)
今回は、陶磁器関係のグループさんのご案内で訪問しました。
村は州都カタンツァーロのちょっと南。イオニア海を見下ろす山の上にあります。

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村の歴史は大変古く、伝説ではギリシャ神話のUlisse(ウリッセ。オデュッセウスのこと)によって作られたってことになってますが・・ま、真実はともあれ、すっごい昔から人が住んでいた形跡があって、イオニア海を望む要衝として紀元1世紀にはすでに歴史書に名前が出てくる、実は由緒ある村だったりします。
今でも1044年建造という城砦がしっかり残っていて内部を見学できます。11世紀っていうと日本は・・平安時代!!
この村ではこの頃からすでに陶器作りが行われていましたんですよね。日本史と比較してみるとイタリアってたまーに凄いよね・・(苦笑

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小さい村なので、半日もあればすべての工房を巡れます。
しかも道路がぐるっと村を周遊しているので、ただひたすら歩いていけばすべての工房を巡って元の場所に戻って来れます。 
右から回っても、左から回っても同じなので・・途中で城砦見物などしながらゆっくり巡れるのが嬉しい♪

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今回は、工房主のご好意で特別に釜周辺まで入らせてもらいました♪
この工房では、伝統技法を使った陶器に加えてマヨルカ焼きも作ってます。
ご案内していたのが陶器関係専門家の方たち為・・専門用語がばんばん飛び出る訪問となり、工房主も楽しんでいたみたい。
私にとっても、専門家はこーいう視点で作品を見るのか。。と勉強になりましたよ♪

スクイラーチェに限らず、カラブリア州の陶器の文化は一度途絶えてしまっているのを最近復活させています。
ここいらが、例えばシチリアのカルタジローネ(Caltagirone)やアマルフィ海岸のビエトリ(Vietri sul Mare)と異なるところ。
カラブリア州の陶器文化自体はトータルで数百年の歴史があるんですが・・貧困や戦争・移民などの理由で一度完全に途絶えてしまいました。それを最近復興させているんです。カラブリア人、がんばった!
(それでも細々と自宅用に作っていた人たちはいるのですが、とても技術を継承したアートと呼べる代物ではなく・・。「工房」として「陶器作家」が作品を作る文化が一度途絶えた、という意味でご紹介しています)

スクイラーチェでは技術を伝える人が亡くなってから久しかったので、近年になってから残された書物と作品のみを頼りに、現・工房主さんの親の世代の方たちの努力によって復活、その後数十年の時間をかけてやっと世界的に認められる品質にまで成長した背景があります。

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↑釜の中の素材も温度もしっかり見学(笑。
陶器の肌をひっかいて作る、伝統技法がスクイラーチェ陶器の持ち味。
最低でも2度釜入れするそうです。
美術館に入れるようなすっごい作品も作ったココの工房主、照れ屋さんで写真NGなのでお見せできないんですが・・渋いハンサムさんなんですよ。お見せできないのが残念・・(笑

カラブリアの陶器は、貧しい土地柄を反映した質実剛健な実用向き陶器が多いのが特徴です。
『きれーなのが欲しかったらシチリアかアマルフィ方面へどうぞ!ウチはごっついけど長持ちですよ!!』がセールスポイントになりそうなカラブリア陶器(笑。
私も義祖母の家にあったCoccio(陶器製のおなべ)を何個か使っていますが・・使い込むうちに自分色に染まっていく、そんな素朴な陶器が本当のカラブリア陶器かと♪

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工房・城砦のほかに、せっかくここまで来たら見ておきたいのが「陶器の壁(Muro di ceramica)」。
壁面一面に陶器が埋め込まれているってだけの場所なんですが・・記念撮影にぴったりですよ♪
村を訪問した記念に立ち寄って損はないかと^^

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村までは州都カタンツァーロから車で30分ぐらい。
村の中には保存状態のよい教会もいっぱいで、半日はかけてゆっくり巡りたい場所です。ちなみに、週末と月曜日は閉めている工房が多いのでご注意を!

イタリア各地の美術館、さらに海外の有名美術館でもスクイラーチェの陶器に出会うことができます。
歴史あるアンティーク品を展示している場所もありますが・・一覧の中には常設展示ではなかったり個人蔵だったりして普段は見られないものも含まれています。(お願いすると見せてもらえることも♪)
訪問前に要確認してくださいね~!!

イタリア国内
Museo di Capodimonte di Napoli, Museo Duca di Martina alla Villa Floridiana di Napoli, Istituto Statale d'Arte di Napoli, Museo civico di Rovereto, Collezione Arcoleo di Palermo, Museo internazionale delle ceramiche di Faenza, Collezione privata di Romai, Farmacia Bucarelli di Vibo Valentia
イタリア外
Victoria and Albert Museum di Londra, British Museum di Londra, Rohsska Konstslojmuseet di Goteborg, Metropolitan Museum of Art di New York, Musée du Petit Palais di Parigi, Museo della ceramica di Sèvres.

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